ヤマトシロアリの発生時期はいつ?羽アリ・活動・点検の時期を解説
ヤマトシロアリの羽アリが現れやすいのは、一般に4月から5月頃の昼間です。ただし、これは羽アリを発見しやすい時期であり、建物内で活動する期間や点検を依頼すべき時期を春だけに限定するものではありません。
- 羽アリが現れやすいのは、一般に4月から5月頃
- 群飛する時間帯は主に昼間
- 実際の発生日は地域、気温、天候などにより前後する
- 羽アリの時期と建物内部で活動する時期は同じではない
- 床の沈みや蟻道などがあれば、春以外でも確認する
- 調査を翌年の羽アリ発生時期まで待つ必要はない
春を過ぎていてもご相談いただけます
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このページで分かること
- ヤマトシロアリの羽アリが出る月
- 羽アリが出やすい時間帯
- 発生時期と活動時期の違い
- 調査を依頼するのに適した時期
- 熊本・佐賀・福岡で固定日を断定できない理由
- 4月から5月以外に見つけた場合の考え方
- 春の羽アリを見逃した場合の確認方法
- 季節に関係なく確認したい症状
- 現地調査で確認する場所
- 相談前に記録しておく情報
ヤマトシロアリの「発生時期」は3つに分けて考える
「ヤマトシロアリはいつ発生しますか」という質問には、実際には3つの意味が含まれています。
- 羽アリが人の目に触れる時期
- 建物内や木材内部で活動する時期
- 現地調査や点検を依頼する時期
この3つを分けて考えることが、ヤマトシロアリの発生時期を正しく理解するポイントです。
比較表1|ヤマトシロアリに関係する3つの時期
| 時期の種類 | 主な目安 | 判断上の注意 |
|---|---|---|
| 羽アリの群飛時期 | 一般に4~5月頃の昼間 | 地域や気候で前後する |
| 建物内での活動時期 | 温度や建物環境に左右される | 春だけに限定できない |
| 発見しやすい時期 | 羽アリが見える春 | 羽アリが出ない住宅もある |
| 点検・調査の時期 | 症状を見つけたとき | 翌年の春まで待つ必要はない |
「4月から5月」は、羽アリが表面へ現れやすい時期です。
建物内部のシロアリが、この期間だけ活動するという意味ではありません。
ヤマトシロアリの野外コロニーを季節ごとに調べた研究では、活動量は時刻よりも温度との関係で説明しやすく、温度と活動量の関係も季節によって異なることが報告されています。
羽アリが現れやすいのは4月から5月頃の昼間
ヤマトシロアリの羽アリは、一般に4月から5月頃の昼間に集団で飛び立ちます。この行動を群飛といいます。
群飛期は、普段は土中や木材内部にいるシロアリが、人の目に触れやすくなる時期です。
次の条件が重なった場合は、ヤマトシロアリの可能性を考える判断材料になります。
- 4月から5月頃に発生した
- 午前から昼過ぎ頃に現れた
- 黒色から黒褐色に見える羽アリだった
- 室内の床、壁、柱、玄関周辺から出てきた
- 同じ形の羽が床にまとまって落ちている
ただし、発生した月だけで種類を断定することはできません。
虫の羽、触角、胴体、体色、発生場所なども合わせて確認します。
羽アリの形を詳しく確認したい場合は、羽アリとシロアリの見分け方で解説しています。
熊本・佐賀・福岡でも発生日は毎年変わる
熊本・佐賀・福岡でも、ヤマトシロアリの羽アリが現れやすい時期の基本的な目安は4月から5月頃です。
ただし、3県全域で同じ日に一斉に発生するわけではありません。
実際の群飛日は、次の条件によって前後する可能性があります。
- その年の気温
- 日中の暖かさ
- 天候
- 標高や立地
- 建物内外の温度差
- 周辺の環境
ヤマトシロアリは地域によって群飛時期が異なり、日本しろあり対策協会も、沖縄では2月頃、東北・北海道では6月頃になる場合があると案内しています。したがって、熊本・佐賀・福岡でも「毎年同じ日」と決めるのではなく、4月頃から羽アリや落ちた羽に注意することが実用的です。
羽アリが出やすい日を天候だけで予測できる?
群飛日は、カレンダーや天候だけで正確に予測することは困難です。
暖かくなった日や天候が変化した時期に目撃されることがありますが、建物内の温度や発生場所の条件も関係するため、「雨上がりなら必ず出る」「晴れなら出ない」とは判断できません。
羽アリを見つけた場合は、天候の予測よりも、実際の発生情報を記録する方が重要です。
記録しておきたい情報:
- 発見した年月日
- 発見した時刻
- 当日の天候
- 室内か屋外か
- 窓を開けていたか
- おおよその数
- どこから出たように見えたか
- 同じ場所で以前にも発生したか
月と時間帯は種類を推測する材料になり、発生場所と数は現地調査の優先度を考える材料になります。
月別に見るヤマトシロアリの確認ポイント
次の表は「シロアリがその月だけ活動する」という生態表ではなく、住宅で確認しやすい症状と相談判断を整理した年間カレンダーです。
比較表2|年間確認カレンダー
| 時期 | 確認しやすいこと | 対応の考え方 |
|---|---|---|
| 1~3月 | 蟻道、床の沈み、木材の変化 | 症状があれば春まで待たずに相談 |
| 4~5月 | 黒褐色の羽アリ、落ちた羽 | 発生日・時刻・場所を記録 |
| 6~7月 | 夜間に出る別種の羽アリも考慮 | 月だけで種類を断定しない |
| 8~9月 | 床や木部の変化、過去の羽 | 建物症状を基準に確認 |
| 10~12月 | 蟻道、木材、過去施工の期限 | 点検歴・保証書も確認 |
4月から5月は羽アリを発見しやすい時期ですが、調査や点検の受付時期を限定するものではありません。
春以外でも蟻道、床の沈み、木材の柔らかさなどを見つけた場合は、建物状況を確認してください。
4月から5月を過ぎるとヤマトシロアリはいなくなる?
羽アリが見えなくなっても、建物内からヤマトシロアリがいなくなったとは判断できません。
羽アリはコロニーを構成する一部の個体です。
群飛が終わると、人の目に触れにくい土中や木材内部で活動している可能性があります。
避けたい判断:
- 羽アリが消えたため解決した
- 5月を過ぎたため点検は不要
- 冬だからシロアリはいない
- 来年の春まで待てばよい
- 室内に虫がいないため建物にもいない
ヤマトシロアリの活動量は温度に影響されることが研究で示されており、羽アリの群飛期だけで建物内の活動を判断することはできません。
春の羽アリを見逃しても確認できるサイン
日中に留守にしている家庭では、羽アリが飛び立った瞬間を見ていないことがあります。
その場合でも、次のような痕跡が残る場合があります。
- 窓際や床に同じ形の羽が落ちている
- 床、壁、柱の隙間に羽が挟まっている
- 掃除後も同じ場所に羽が現れる
- 基礎や木材表面に土でできた筋状のものがある
- 柱、敷居、巾木が柔らかく感じる
- 床が沈む、浮く、きしむ
- 玄関や浴室周辺の木部に変化がある
羽アリを直接見ていなくても、落ちた羽や建物の変化が調査の手掛かりになる場合があります。
掃除する前に、羽が落ちている範囲と、羽1枚の接写写真を残してください。
季節に関係なく確認したい危険サイン
次の項目に当てはまる場合は、発生月に関係なく建物の状態を確認する優先度が高くなります。
- 床、壁、柱、巾木の隙間から羽アリが出た
- 同じ場所で数日間繰り返し発生した
- 室内で多数の羽アリを確認した
- 同じ形の羽がまとまって落ちている
- 基礎や木材に土でできた筋状の跡がある
- 柱、敷居、巾木を押すと柔らかい
- 床が沈む、浮く、きしむ
- 玄関や浴室周辺の木部に変化がある
- 雨漏りや漏水が気になっている
- 過去の防除施工時期が分からない
- 保証書や施工範囲を確認できない
- 中古住宅購入後、一度も床下を確認していない
チェック数だけで、シロアリ被害の有無や範囲を断定することはできません。
室内の構造部分から羽アリが出た場合や、木材・床の変化を伴う場合は、早めの現地確認をご検討ください。
症状別の確認優先度
比較表3|症状と相談判断
| 発見した状況 | 確認優先度 | 最初に行うこと |
|---|---|---|
| 室内の隙間から多数発生 | 高い | 写真と発生日時を記録 |
| 同じ場所で繰り返し発生 | 高い | 発生位置を残して相談 |
| 蟻道や木材の変化がある | 高い | 壊さず周囲を撮影 |
| 羽だけが大量に残っている | 中~高 | 掃除前に全体を撮影 |
| 開いた窓の近くで数匹発見 | 中程度 | 外部飛来も含めて経過確認 |
| 屋外で1匹だけ発見 | 中程度 | 建物との位置関係を記録 |
確認優先度が高い症状は、早めにご相談ください
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羽アリを見つけた直後に最低限行うこと
本ページは発生時期を主役とするため、詳しい対処方法は羽アリを見つけた直後の対処でご確認ください。
発見直後は、最低限次の4点を行ってください。
発生日と時間を記録する
ヤマトシロアリの種類を考えるうえで、月と時間帯は重要な判断材料です。
発見日、発見時間、天候を記録してください。
虫と発生場所を撮影する
撮影する写真:
- 虫の全体
- 羽と触角
- 虫が出てきた場所
- 床に落ちている羽
- 部屋全体の中での発生位置
接写だけでなく、発生場所が分かる全体写真も残します。
数匹または羽を保管する
可能であれば、透明な袋、ふた付き容器、粘着テープなどに保管します。
虫を潰すと、種類を確認するための特徴が分かりにくくなります。
発生した隙間をすぐに塞がない
調査前に穴や隙間を塞ぐと、発生位置を確認しにくくなる可能性があります。
壁や床を壊す必要もありません。
発生場所を撮影し、そのままの状態でご相談ください。
現地調査で確認するポイント
ヤマトシロアリの発生時期に関する相談では、羽アリが出た月だけではなく、建物の状態を合わせて確認します。
羽アリの種類と発生日時
虫の体色、羽、触角、胴体を確認し、発生日、時間帯、発生場所を合わせて種類の可能性を整理します。
羽アリが出てきた位置
床と壁の境目、巾木、柱、敷居、玄関、浴室、洗面所、配管周辺などを確認します。
基礎や床下の状態
確認可能な範囲で、基礎、土台、束柱、大引、配管周辺、玄関周辺などを確認します。
蟻道や木材の変化
基礎や木材表面の蟻道、木材の変色、柔らかさ、空洞化などを確認します。
水分につながる原因
雨漏り、漏水、結露、地面からの湿気などを確認します。
ただし、ヤマトシロアリの発生原因を湿気だけに限定することはできません。
過去の施工と保証
過去の施工日、施工範囲、保証書、点検履歴を確認します。
保証期間内の場合は、過去に施工した会社への確認が必要になる場合があります。
調査できなかった範囲
点検口がない場所、基礎や配管で移動できない場所、荷物で塞がれている場所などは、未確認部分として区別します。
「異常がなかった場所」と「確認できなかった場所」を分けることが重要です。
現地調査で行うこと・調査段階では行わないこと
比較表4|調査範囲の明確化
| 区分 | 行うこと | 調査段階では行わないこと |
|---|---|---|
| 発生状況確認 | 月・時刻・場所・数を確認 | 月だけで種類を断定 |
| 建物調査 | 確認可能な床下・基礎・木材を確認 | 同意なく床や壁を解体 |
| 写真報告 | 見えにくい部分を写真で説明 | 未確認範囲を推測で説明 |
| 施工提案 | 必要性と施工対象を説明 | 調査前に施工範囲を確定 |
| お見積り | 現地状況に基づいて提示 | 写真だけで費用を断定 |
| 保証確認 | 施工内容に応じて確認 | 調査時点で適用を確約 |
調査を依頼したからといって、その場で施工を決める必要はありません。
確認できた範囲、未確認範囲、施工の必要性、施工対象、費用、保証内容を確認したうえで判断してください。
翌年の春まで調査を待つリスク
ヤマトシロアリの羽アリが出る春を待てば、種類を推測しやすくなる場合があります。
しかし、すでに建物へ異変がある場合は、翌年の4月まで待つ必要はありません。
確認せずに待った場合、次の点が分からない状態で残ります。
- ヤマトシロアリが関係しているか
- 屋外から飛来しただけなのか
- 建物内部から発生したのか
- 蟻道や食害があるのか
- 確認が必要な範囲はどこか
- 過去の施工保証を利用できるか
- 施工が必要なのか
- 経過確認でよいのか
羽アリが出ていない時期でも、床や木材に変化があれば、建物状況に合わせて確認することが重要です。
ヤマトシロアリの発生時期に関するよくある誤解
誤解1.ヤマトシロアリは4月から5月だけ活動する
4月から5月頃は、羽アリが人の目に触れやすい時期です。
建物内部での活動期間を、この2か月だけに限定するものではありません。
誤解2.羽アリが出なければヤマトシロアリはいない
羽アリを見ていなくても、蟻道、落ちた羽、木材の変化などから確認される場合があります。
日中不在の家庭では、群飛の瞬間を見逃している可能性もあります。
誤解3.5月を過ぎれば点検する必要はない
春を過ぎても、床の沈み、木材の柔らかさ、蟻道などを確認した場合は、建物の状態を調べる必要があります。
翌年の春まで待つ必要はありません。
誤解4.4月の羽アリはすべてヤマトシロアリである
4月から5月頃の昼間は重要な判断材料ですが、発生月だけでは種類を断定できません。
羽、触角、胴体、発生場所なども確認します。
誤解5.羽アリがいなくなれば解決している
羽アリの群飛は一定時間で終わる場合があります。
見える虫がいなくなったことだけでは、建物内部や周辺の状態まで判断できません。
ヤマトシロアリの発生時期に関するQ&A
Q1.ヤマトシロアリは何月頃に発生しますか?
ヤマトシロアリの羽アリが人の目に触れやすいのは、一般に4月から5月頃です。主に昼間に群飛します。ただし、この期間は羽アリの発生時期であり、建物内部で活動する期間を4月から5月だけに限定するものではありません。実際の群飛日は、地域、気温、天候などにより前後します。
Q2.熊本・佐賀・福岡では何日頃から出ますか?
毎年同じ日に発生するわけではないため、特定の日付を一律に断定することはできません。熊本・佐賀・福岡でも、一般的な目安は4月から5月頃ですが、その年の気温、天候、立地、建物内の温度などによって前後します。4月頃から黒っぽい羽アリや、床に落ちた羽を確認してください。
Q3.ヤマトシロアリの羽アリは何時頃に出ますか?
一般的には昼間です。午前から昼過ぎ頃に確認される場合があります。ただし、建物内の環境や発生状況によって、典型的な時間と異なる可能性もあります。羽アリを見つけた場合は、虫の写真だけでなく、発見した日付、時刻、天候、発生場所、数も記録してください。
Q4.冬にはヤマトシロアリはいなくなるのですか?
冬だからヤマトシロアリが存在しないとは判断できません。気温が下がると活動量が変化する可能性がありますが、建物内部の温度環境にも左右されます。研究ではヤマトシロアリの活動量と温度との関係が示されています。冬でも蟻道、床の沈み、木材の変化などがあれば、春まで待たずに確認してください。
Q5.6月に羽アリが出た場合もヤマトシロアリですか?
6月という月だけでは、ヤマトシロアリかどうかを判断できません。一般にイエシロアリは6月から7月頃の夜間に群飛するとされていますが、地域や気候による前後も考慮する必要があります。発生した時間帯、虫の体色、羽、触角、胴体、照明への飛来状況を合わせて確認してください。
Q6.羽アリが出なければ点検しなくてもよいですか?
羽アリが出ていないことだけでは、ヤマトシロアリがいないとは判断できません。羽アリは発見しやすいサインの一つですが、基礎の蟻道、床の沈み、木材の変化、過去の羽などから確認される場合もあります。過去の施工時期や保証期限が分からない場合も、建物状況に応じて点検をご検討ください。
Q7.調査を依頼するのに適した季節はありますか?
調査を依頼する時期は、羽アリを見たときや、建物の異変に気づいたときです。羽アリの種類を確認しやすいのは群飛する春ですが、床の沈み、蟻道、木材の変化がある場合は季節を待つ必要はありません。現地調査では、発生月だけでなく、床下、基礎、木材、過去の施工状況を確認します。
Q8.春に羽アリを見たのに、夏まで放置してしまいました
羽アリがすでにいなくなっていても、発生日、時間帯、発生場所、数を覚えている範囲でお伝えください。落ちた羽、蟻道、木材の変化が残っていないかも確認します。羽アリを保管していなくても現地調査は可能です。翌年の春まで待たず、現在の建物状況を確認することが大切です。
Q9.LINEの写真だけで種類や発生時期を判断できますか?
虫の全体、羽、触角、胴体、発生場所が鮮明に写っていれば、種類の可能性を整理できる場合があります。ただし、写真だけでは建物内部の状態、被害範囲、施工の必要性までは判断できません。写真と一緒に、発見日、時刻、数、天候、室内か屋外かをお知らせください。
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要点まとめ
- ヤマトシロアリの羽アリは一般に4月から5月頃に現れる
- 群飛する時間帯は主に昼間
- 発生日は地域、気温、天候などで前後する
- 羽アリの群飛時期と建物内の活動時期は同じではない
- 羽アリがいなくなっても解決したとは判断できない
- 5月を過ぎても、建物の異変があれば確認する
- 冬という理由だけで存在を否定しない
- 発生日、時刻、発生場所、数を記録する
- 春の羽アリを見逃しても、落ちた羽や蟻道を確認する
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