そして、最も巣の活動が活発になり、攻撃性が増す時期は7月から10月ごろになります。
この時期にスズメバチの巣をみつけたら、不用意に近づかないようにしましょう。
オオスズメバチ | 8月から10月 |
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キイロスズメバチ | 7月から10月 |
ヒメスズメバチ | 8月から9月 |
コガタスズメバチ | 7月から10月 |
モンスズメバチ | 7月から8月 |
スズメバチがやたらと行き来する理由とは?
スズメバチの活動が活発な9月に入ってから
「ハチの巣は見当たらないけど、やたらとハチが飛んで来るから困っている」
という依頼を受けることが多くなりました。
なかにはコガタスズメバチとモンスズメバチ 複数種類の飛来があるところもありました。
実際に調査をしても、たしかにハチの巣はありませんでした。
きっと花の蜜を吸いに来ているに違いないと思い、まわりを調査してみたところいました!
ヤブガラシです。
とても生命力が強く、根っこごと抜き取らなければまた芽を出すブドウ科のつる性植物。
根絶することが困難な雑草ゆえに全国どこでも生えています。
蜜の多い花なので、スズメバチ以外にもたくさんの昆虫がきます。
スズメバチの成虫は蜜や樹液が好きなので、このヤブガラシの花の蜜を吸いに来ていたということになります。
基本的に、花の蜜を吸いに訪れているスズメバチは、目的が蜜の採取なので危険性はないと言われています。
と言われても、刺されると痛いハチが飛んで来るのは精神的に苦痛ですよね。
そのつもりがなくても、偶然触れて刺されることだってありますし、攻撃しているつもりがなくても攻撃されたと思われて襲われることだってあるかもしれません。
では、スズメバチ飛来の要因となっている「ヤブガラシ」を撤去する方法をご紹介します。
ヤブガラシの駆除方法
ヤブガラシは前述の通り、とても生命力の強い雑草です。
目に見えている部分だけを手で抜いてもすぐ芽を出します。
根っこごと取らなければいけないのですが、この地下茎がとても長く、少しでも残っているとそこから芽が出てくるというクセモノなんです。
もちろん完全に抜き取らなくても花が咲いていなければ、スズメバチが蜜を吸いに来ることがないので、問題解決したことになります。
除草剤を使うというのも一つの方法ですが、他の植物も枯らしてしまうので注意が必要です。
そこで、除草剤を使わない方法をご紹介します。
やり方は簡単です。
絡みついているヤブガラシをほどき、くるくると巻き、地面に置く。それだけです。
完全撲滅できるとは限らないワザですが、薬剤を使用することなく、簡単に弱体化させることができます。
もちろん、スズメバチがいない時間帯を見計らい、注意して作業を行ってください。
さいごに
スズメバチの巣は見当たらないけど、よく飛来してくると感じられたら、まずヤブガラシが生えていないかチェックをしてみてはいかがでしょうか?
スズメバチが好きなヤブガラシの花の蜜を取り除くことで、飛来をおさえることができるでしょう。