一度ムカデに噛まれたことがある人は、トラウマになってしまうこともあるようです。
ムカデが毎年発生する住宅や、一度噛まれたことがある方は夜になると不安になったり、精神的にもよくありませんね。
暗い場所を好み、布団や靴の中に隠れていることも多いため、いつ遭遇するか、いつ噛まれてしまうかと不安になりやすいようです。
ムカデが活動する時期
5月~6月頃 | 産卵期のため |
9月~10月頃 | 子ムカデが成長する時期のため |
ムカデは外気温15℃以上で活動することが出来ます。
5月~6月と9月~10月は、ムカデ被害が多い時期になります。
冬の間は人目のつかない湿気の多い場所に冬眠しています。
ムカデとよく似た生き物 ムカデとヤスデとゲジの違い
ムカデは非常に脚が多い生き物で、多足亜門、ムカデ網に属する節足動物の総称です。
ヤスデやゲジなどと見た目が似ており、間違われることもありますが、よく観察すると脚の数や長さの違いや毒性の違いなどがあります。
種類 | ムカデ | ヤスデ | ゲジ |
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特徴 | 体の一節から1対の足が出ている。非常に動きが速い。 | 体の一節から2対の足が出ている。 | ムカデ・ヤスデより足が長い。 |
歩き方 | 身体をくねらせて移動する | まっすぐ移動する | 滑るように移動する |
被害 | 毒アゴを持ち噛む。噛まれると腫れや痛みなどが引き起こる。アナフィラキシーの危険性もある。 | 刺激臭のある体液を分泌することがある。ムカデのように噛むことはない。毒アゴもない。 | 積極的に噛むことはない。万が一噛まれても毒性はほとんどない。 |
実際にムカデらしきものを発見した場合、なかなかじっくりと観察できるものではありません。
ヤスデは肉食ではないため人を噛むことはありませんし、毒をもっていませんが、刺激臭のある体液を分泌することがあるため、その分泌物が皮膚についたり、目に入ってしまうと痛みを感じることもあるようですので注意してください。
それではムカデの生態について詳しく探っていきましょう。
ムカデの生態・特徴
日本で生息するムカデの種類は約130種ほどです。
世界では約2700種以上と多くのムカデが確認されています。
トビズムカデ | アオズムカデ | アカズムカデ | |
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体長 | 8~15cm 稀に20cmを超えるものも。日本最大級 |
約10cm | 4~7cm |
体の特徴 | 個体によって多少異なり、赤い頭に黄色い足を持つものや、朱色の頭と足を持つものなど様々。 | 頭は胴の背面と同じ暗青色足は黄色からオレンジ色で個体によっては青色のものがある。トビズムカデより小型でスマート。 | 頭と足が赤色。(トビズムカデの頭・足が赤いもの)背面は深いオリーブ色。 |
分布 | 北海道南部から沖縄県まで生息 | 青森県以南に生息 | 本州・四国・九州 |
活動時期 | 主に発生する時期は春から秋にかけて。特に5~6月は産卵期のため多く発生する。猛暑である8月は少し活動が控えめになり、9~10月頃になると子ムカデが大きく成長する時期で活発に活動をしだす。15℃以上で活動し、冬の間は冬眠をします。 |
色や大きさ、生息場所などから区別することが出来ますが、あまり大差はないため、一般の方が瞬時に種類まで特定することは難しいかもしれません。
日本に住むムカデは130種になりますが、住宅で発生するムカデ被害の多くは「トビズムカデ」「アカズムカデ」によるものです。
ムカデの1年の様子
簡単ではありますが、ムカデの1年の活動様子をまとめました。
ちなみに親ムカデの寿命は6~7年と言われています。
気温が12~15℃を超えるようになると、
冬眠から目覚め、活動を再開するようになります。
草むらや石の下、落ち葉の下などで産卵。
一度に10~50個ほどの卵を産みます。卵は1ヶ月前後で孵化します。
子ムカデが脱皮を繰り返すまでエサは食べずに子を守ります。
猛暑日など暑い日には活動が少し鈍ります。
子ムカデは2ヶ月間に2回の脱皮をし、自力でエサを捕れるようになると親離れします。
子ムカデは3年で親ムカデになります。
気温が15℃以下になってくると冬眠しだします。
ムカデ対策をしましょう
ムカデ対策としては、「湿気対策」「ムカデを家の中に侵入させない」をしっかりすることが非常に重要になります。
具体的なムカデ対策としては「清掃」が一番有効な手段です。
屋外では「雑草の中」「落ち葉の中」「石」「植木鉢の下」「コンクリートのすき間」などムカデにとっては絶好の場所となってしまいます。
暖かくなる前に、庭の雑草や落ち葉の清掃を行ったり、木を剪定したりすることで、ムカデが棲みにくい環境を作り出し、他の場所へ移動させたり、近寄せないようにすることが重要です。
【注意】
暖かくなる前というのがポイントで、ムカデの活動期となる春頃から草刈りや落ち葉の清掃などをしようとすると、棲み家を失ったムカデが積極的に屋内に侵入してくるようになるからです。
庭などで卵を産まないよう出来るだけ早めに対策をしたいところです。
ムカデは乾燥している場所を苦手としています。ムカデが生息しやすい場所を片付け、暗くて湿気の多い場所を出来るだけ減らしていきましょう。
特に住宅内の廊下や床下のコンクリートなど乾燥した場所を動くと湿気の多い場所で水分を補給しようとします。
そのため屋内では、水分が多く狭くて暗い場所を選んで潜んでいます。
![]() 湿気の多い布団 |
![]() 靴の中 |
![]() 洗濯機の下 |
![]() 浴室 |
![]() 排水溝 |
湿気対策をする | 乾燥を苦手とし、湿気を好むムカデに水分の多い場所を与えない。 |
住宅周りの清掃 | 石や落ち葉の下など狭い隙間や暗い場所を作らないよう草刈りや落ち葉の清掃などを行う。 |
薬剤散布 | 家の外周やムカデが生息しやすい場所に散布する。 |
忌避剤の使用 | ムカデが嫌う成分やニオイの忌避スプレーや固形物を使用する。 |
室内へ侵入防止 | 家の中に侵入させなければ被害は多く発生しない。侵入口となる隙間や排水溝などを塞ぐ。 |
基本的にはムカデが好まない環境をつくることで、室内の侵入を防止したり、敷地内に生息させないことが可能です。
敷地内や室内の清掃はもちろん、侵入口となる隙間や穴、排水溝なども使用しない場合は塞いでおくなど、日常生活において少し気を付けると、ムカデ被害に遭う確率は確実に減ります。
とはいえ、相手も生き物ですので、まさかという有り得ない場所から侵入してきたりする場合もあります。
万が一住宅内に侵入してきた時のために、市販の殺虫成分の入った殺虫剤や、凍殺する殺虫剤等を常備しておくのもよいでしょう。
オススメの殺虫剤は、ムカデを凍らせて駆除する凍殺スプレーです。
殺虫成分が入っていないので、小さなお子さんやペットがいても安心して使用することができます。部屋に薬剤を撒き散らかさないのもいいですよね。
■ フマキラー殺虫スプレー 凍殺ジェット
そのほかにも駆除する方法をまとめましたので、ぜひご覧ください。
ムカデに噛まれたときの対処法
ムカデに噛まれてしまうと非常に激しい痛みが起こります。
患部は腫れ、熱が上がり、リンパ腺炎を起こしてしまうこともあります。
万が一噛まれてしまった場合は、応急処置を行います。
ムカデに噛まれた時の応急処置 | ||
① | すぐにお湯で洗い流す | 43℃以上のヤケドしない程度のお湯で5分以上洗い流す。シャンプーや石鹸で洗い流すとより効果がある。 |
② | ステロイド系の外用薬を塗布 | 出来るだけ強力なステロイド系の軟膏やクリームを広範囲に塗る。スポンジでそのまま患部に塗るようなタイプの薬はスポンジ部分がムカデの毒で汚染してしまう可能性があるので注意が必要。 |
③ | 必要があれば医療機関へ | ムカデの毒は、ハチ毒と同様、急激にアレルギー症状が出てくる場合がある。患部の痛み以外に、 悪寒・頭痛・吐き気などアレルギー症状が出た場合は速やかに病院へ行くこと。 |
特に抵抗力のない小さな子どもや年配の方には注意が必要です。
応急処置をしたあと、医師の診断を受けることが大事です。
ショック状態となり危険な場合もあるので気をつけましょう。
ムカデを室内で発見した場合は、まずは安全を図ります。
ムカデは刺激を与えると非常に早いスピードですぐに噛みにきます。
特に好奇心旺盛な小さなお子様は十分に気を付けてください。
安全を図ったあとは、市販の殺虫スプレーやムカデ用の、凍殺する殺虫剤をスプレーしましょう。
この時ムカデは暴れるので適度な距離を保ってスプレーしてください。
また殺虫スプレーがない場合は、熱湯をかけるといいでしょう。
ムカデは熱に弱いため、熱湯をかけることで死んでしまいます。
火傷に注意しながら行うようにしてください。
熱湯をかけられない場所であれば、ボウルやバケツなどに熱湯を用意し、トングなどでムカデを掴み、熱湯を用意した容器に入れるといいでしょう。
その後動かなくなったことを確認し、処分しましょう。
素手で掴まないようトングや割りばしなどで行ってください。
ムカデを退治する際には噛まれないよう十分注意して行いましょう。
どうしてもムカデの侵入がとまらないときは、物理的に侵入できないようにさせる「SCキーパー」を導入してみてはいかがでしょうか?
ムカデの駆除や生態に関する調査は、専門知識のある専門家の調査が必要です。
当社ではムカデ、その他害虫を駆除・予防するため多様なアドバイスやご提案ができますのでお気軽にご連絡ください。
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